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のんびりしたい私のアタマノナカ

森 博嗣さんのエッセイを読んで

森 博嗣さんのエッセイを何冊か読んだ。

どこかで毒舌なようなことを目にした気がするが、とても正直で優しい方だという印象を受けた。

どのエッセイにも同様の内容が書かれていたりすることからも、自分の考えを書いているということが感じられる。

読者や編集者からの問いかけに答えている部分を読んでいるときにも、そのように思われる箇所があった。

ただ少し気になったのは、そこではあくまで著者自身のやり方という前置きがあった上で回答がしてあるのだが、質問をした側はそのやり方をそっくりそのままマネしようとしているのだろうか、似たような質問がいくつかあった。

例えば何らかの事柄について誰かにやり方を尋ねるときに、先生の見解を教えていただくことは可能でも、やり方というのは自分だけのものを見つけることが肝要であり、一から十まですべてを人に教えてもらうという姿勢では自分のモノにすることは難しいと思う。

でも、まあ、何かを学ぶというとそういう傾向にあるから、なんたら教室というものに需要があるのだろうけども。

何かをするためには、自分と相談しながら考えてやってみて、もがいて、自分に合った方法を探すしかないのだろうし、本当はそれが実は簡単で、ためになることなんだろう。
スムーズに流れていくエッセイを読み進めながらそう感じた。