失敗しないように用意周到に調べ上げて準備して、そんなことしてる間に結構な時間が経ってしまってやってみるのが怖くなる。そうなる前に準備もせずに失敗前提でやってみる方がいいかもしれない。立ち上がれる程度に、死なない程度に。
ファンタジーでもアニメでもカンフー映画でもRPGでもそんなシナリオあるじゃない? まず最初に無邪気で無防備に最後のボスに戦いを挑んだりしてケチョンケチョンにされる。あまりの弱さにお慈悲か何かで命だけは助けてもらう。主人公はその悔しさをバネに修行に励み、最終的にはかつての敵を打ち負かす。
私のようなおいさんの少年時代にはそういう物語がたくさんあった。どちらかというとそんなんばかりだった。今はどうかよく分からないけど。最初にズブの素人だった方が最後には強くたくましく、しかも強いだけでなく人格的にも成長する。そういうのがカッコよさの見本だったんだろう。
初めっから選ばれしもので、強くて誰にも負けなくて、威張ってて性格悪い主人公の物語ってあるんだろうか? ずっとそういう設定だと面白くないんじゃないだろうか?
物語と現実とは違うけど多くの場合同じだと思われることは、まず最初に最終目的を決めるとそこまでの道のりがハッキリしてくるってこと。目の前のことをちょこちょことこなしてるうちに見える目的もあるだろうけど、先に最後を決めてしまった方がラクに進むことができるということ。
だからこそ、やりたいことがあるなら頭の中で色々考える前にまずやってみるといいと思う。失敗するのは当然。失敗してからが始まりなんだから。