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未来を考えるとき

未来は過去から考える

茂木健一郎さんのブログを見て、「未来を思い描く時には、脳の回路としては過去の経験の回路が働いている」ということを知った。

そういうことなら、未来のことを心配する意味はまったくないな、と感じる。

過去の経験を生かして未来を考えるということは、痛い思いをしたことを二度としないようにするにはどうしたらいいかを考えることだろう。つまり、未来のことを心配して、似たようなことを避けるということではない。同じく過去に失敗したことをいつまでも脳に刻んでいる、ただ記憶力の良いだけの人とは違うものだ。

失敗は成功の母というが、成功する人は失敗したことを後悔しないということだろう。

過去の経験を記憶していても、同じような思いはしたくないから、自分の殻に閉じこもっているのとは違う。せっかく優秀な脳を持ち合わせているのに、非常にもったいないことだ。

思い出したくない過去を封印して、行動範囲を狭めるのはくだらない。失敗したときのことを思い返して浮かび上がってくる感情に浸ったりせずに放置する。失敗を回避するだけではなく、過去の経験の回路を使って、成功するにはどうしたらいいかを考える。そういう頭の使い方ができるのが、成功する人というものだろう。


意識はおまけ

ウーシサーリ准教授の言葉に、

「脳は考えるためではなく、動くためにあった」「脳と神経系が進化したことによって動くことができるようになり、その動きを協調させることができるたのです」「話すこと、考えること、計画を立てること、記憶すること、夢を見ること・・・これらは、すべておまけに過ぎません」

というのがあった。

頭で考えられるのは、おまけかもしれないのだ。

学習をするときにも何かを考えるときにも、頭の中だけでそれを行うとうまくいかない、非効率だという話を聞いたこともある。

会議は椅子に座ってするものではないし、暗記をするのも黙読より音読の方が適している。

体で覚えるという言葉があるように、頭で考えることはあくまで補助的な役割しかないのだろう。

覚えたいことや考えたいことは口に出していく。そうしていると頭の中に刻まれる。聴きながらとか、書きながらっていう方法もある。


同じように、頭の中で繰り返し考えていることが脳に刻まれるのなら、過去の経験に前向きなものがない場合はどうしたらいいのだろう。未来のことを考えるときに、過去の経験が使われるというのなら、その時点では未来を前向きに考えることはできないのではないか。

そういうときこそ意識の出番。まずは未来のことを考えない。考えてしまうと過去の経験回路を使うことになるのだろうから。

考えるにしても、簡単すぎることに取り組んで成功体験を重ねてからにする。そうすれば、過去の経験に成功の回路ができていって、成功回路を使って未来のことを考えられるようになるのかもしれない。