書いて浮かべるブログ

書きながら考える

のんびりしたい私のアタマノナカ

常識について2

前回の記事で「常識を忘れてもいい」と書きましたが、「そうは言ってもねえ…」という言葉が頭に浮かんだかたもいることでしょう。

「…」の後に続く言葉とは具体的にどのようなものでしょう?
「常識に従っていないと良くないことが起こる」のような言葉でしょうか。

あなたがそう感じるのであれば、おそらく良くないことが起こる可能性が高いのでしょう。

「何それ? わけのわからないことをいう人だな」そう思いましたか?
確かに、今のあなたの思考回路では常識を忘れることはできません。だからこそ、常識に従うしかないと考えているのです。

常識というものは、ある集団の中で物事を円滑に進めるためにあると言いました。つまり、集団に属している状態の人は少なからずその集まりの常識に従っているということです。
その集まりの常識に従っている状態の人が、集まりの中に居ながら常識を忘れることはできない。そうですよね? 常識に従っていないとすれば、もうその集団には居ないわけですから。

なので、常識を忘れるためにはどうすればいいかというと、いま属している集団を抜け出せばいいということになります。集団の外に居れば常識に従った行動をする必要がないからです。
しかし、多くの場合みなさんはどこかの集団への所属をメインにしていて、その常識に左右されています。仕事を終えて家に帰ったときに家庭での役割に切り替えることはできても、頭の中を仕事モードから家庭モードへとすっかり切り替えてしまうことはなかなか難しいものです。

どうすればメイン集団から抜け出すことができるのでしょうか。
一つ言えるのは意識して別の集団を選択しても、結局は同じような集まりを選んでしまう可能性が高いということ。参考に例をあげると、心理的にしたくないことだとは思いますが、できれば正反対に位置する嫌な集団にメインで属してみるのが良いでしょう。そうすることで、これまでメインとしてきた常識とは違ったものを知ることができるようになります。別の集団に属するのが煩わしいなら、別の視野を与えてくれるものに接するだけでも効果があるのではないでしょうか。
でも、そのままだとまた別の常識に囚われてしまうでしょうから、いつまでたっても問題は解決しませんよね?

ですから、ただ一つの常識を持つのをやめるようにします。
点のように一つだった常識から、正反対の常識を取り入れることで線のように、次にそれらと対称の線を加えるようにして四角形へ。そういったことを繰り返してだんだんと円に近づいていくように。多くの違った集団に触れることでそれぞれの常識をまた違った視点から眺めることができるようになっていきます。
ひとつの視野のままでも経験値を積み上げることはできますが、さまざまな視野を持つことができればより多くの経験値を一度に手にすることができるでしょう。

そうすることで、一つの常識に偏ることがなくなっていきます。あなたは本当に常識を外れるのが悪いと考えているのでしょうか。もしかしたら、常識を外れるのは悪いことだ。そう決めつけていただけかもしれないのです。
同じ建物を見るにしても、見る場所が変わると見えかたも変わります。みんなが見ている場所からの眺めが唯一の正解とは限らないのです。

別の場所からいま居る場所を眺めることで、これまでの常識を忘れられます。さらに、複数の視点を常に切り替えていればたった一つの常識にどっぷり浸かってしまうことがなくなります。
肝心なのは、一つのところに留まるのは好ましくないということなのです。