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のんびりしたい私のアタマノナカ

中庸を味わう

いくら好きなことをするにしても、「まだ続けたいけど、ちょっと疲れたな」というくらいのところでやめておくのがいいらしい。この続きはまた明日、という感じで。

そうすると、次の機会に続けるときはとても楽に始められる。これは好きなことだけじゃなく、しないといけないことにも当てはまりそうだ。あまりにキリの良いところまでやってしまうと、続きを始めるのが億劫になってしまう。

ただし、ここでいってるキリが良いは気分的なキリの良さの話。まだ続けたい気持ちはあるけど、区切りとしてちょうどいいところでやめておく。それが毎日続けるための秘訣のようだ。

作業内容の区切りも大切だけど、やる気の方がもっと重要。やりきった!ってところまでやってしまうと、もう二度としたくなくなるかもしれない。「もう少しで終わりそうだけど、残りは明日の楽しみにしておこう」くらいのときがやめどき。「何事も、過ぎたるは及ばざるが如し」ということなのだろう。

逆にいうと、やめたいことは嫌になるまで続けてみるといいのかもしれない。やりきったと感じるところまでやってみれば、すんなりと手を引くことができるのではないだろうか。好きなことはほどほどに、嫌なことはとことんやってみる、案外そんなものかもしれない。

食べ物でいえば、デザートなどをチビチビ食べるような感じ。一気に食べてしまうと明日の分はなくなる。あんまり何日も冷蔵庫に入れておくわけにはいかないけど、できるだけ何回かに分けてじっくり味わいたい。そんなふうに思ったことってありませんか。

世間では、なんでも効率よく早く済ませるのがいいように思われがちだけれども、少しずついろんなことをつまみ食いしながらやっていくのもいいと思う。たくさんいろんな経験をするのもいいけど、たった一つのことを楽しみながらやってきた、なんてのも魅力的な人生ではないかな。

一つのことを「味わう」。
同じことをするのなら、一つの時間を短くしたり、いくつか平行して進めると同じ時間内に複数のことができる。それはそれで役立つときがあるけど、好きなことくらいは贅沢に時間をかけて味わいたい。そしてさらに、長いあいだ味わっていたいなら毎回ほどほどのところで中断する。

好きなことをやってるはずなのになぜか疲れるという人は、やり過ぎてるのかもしれない。特に今まであくせくしてきたかたは、まだやりたいってところでやめることを試してみてほしい。