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のんびりしたい私のアタマノナカ

いま関心があることを学ぼう

近頃、なぜか学生用の英語学習書に興味がある。

当時持っていた参考書や辞書などを持っていたらよかったのだけど、社会人になったときくらいに処分してしまったので、同じようなタイミングで手放そうとしている方から中古本を譲り受けているといった状況。

辞書も参考書も、ものすごくわかりやすく書かれていて面白い。自分が使っていたときの本がこれほどわかりやすかったかどうかは不明だけれど、学生の頃よりも楽しく読ませていただいている。

これって、一体どういうことなんだろう? って思った。若いときの方が記憶力に優れているらしいし、わからないところを解説してもらえる環境にあったのに、今の方が興味を持って学習できるなんて。

まず考えられるのは、テストがないというのがあるだろうね。一応大人なので、他の誰かに決められたスケジュールに合わせたり、学習の定着度合いを測られることがない。試験でいい点をとる必要もない趣味のようなものだから、好きなように勉強できる。それだけだろか?

もう一つ、10代の頃と違った見方をしてるというのがあるかもしれないな。学生のときには、外国語だけでなく数学でも何のために学習するのか、何に役立つのかがわかりづらかった。私だけかもしれないが、ただ試験に合格するため、みたいにとらえていたんだと思う。そう考えると、社会人になる前に興味のあるコンピュータについて学んで、比較的簡単に学べたことの説明もつく。

個人的な意見を言ってしまうと、人に勉強を身につけてもらうには適切な教材を与えて興味を持たせるだけでいいと思う。確かに関心を示していない人を訓練すれば高得点を取らせることはできるだろうけど、それでは私の学生時代とたいして変わらなくなってしまう。将来役に立たないわけではないけど、たぶん合格するためだけの教育を受けた人はその学問を好きにはなれないんじゃないかな。(もちろん、手段として試験に合格しなきゃいけないときは点数をとるための対策も必要ですね)

だいぶ前から”大人の学び直し”という言葉を聞く。それとはちょっと違ったニュアンスで、昔学んだはずのことを改めて勉強するのは楽しいと感じた。少し懐かしさを感じる学生用の本を眺めつつ、今はいつでも学習できる豊かな時代なんだから、これまで興味がなかったこともやってみないとね、と思った。