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「前」と「先」

ふとしたことから、「前」と「先」の違いについて思ったんだけど、普段はあんまり意識しないで使い分けてることが多いんじゃないかな? この二つって似てるんだけど違ってて、今のところ一つだけでの代用はできなさそうに感じる。一体どう違うんだろう。

「前」≒「先」

「前」っていうと場所としては自分から見て前の方向を指すんだけど、時間に関しては未来じゃなくて過去のことを指すよね。

時間で未来のことを指そうとしたら、「先」を使うことになる。

「先」は自分から見て前の方向を指してて、時間についても未来のことを指してる。「前」と比べて「先」の方が遠い未来を見ているような気もする。でも、過去っていうか順番を示してるときもあるね。「先に言ってくれれば・・・」とかみたいに。

こういう感覚って、どうやら言語によって違うみたいだから、日本語の特徴なのかもしれないな。

場所については自分から見て前方向、時間について考えるときは後ろを向いてるのが日本人なのかもしれない。確かに、将来のことは分からないから、記憶を探る感じで後ろを見るっていうのは分かるような気がする。

言いやすいかが決め手?

次に、「前」の対義語は「後」だよね。

で、「先」の対義語も「後」。

当然、「後」の対義語は「前」と「先」。

「前後」って言葉はよく聞くけど、「先後」って言葉は聞いたことがない。あるにはあるようだけど。

「前後」をよく使うのは、「先後(せんご)」が言いにくいっていうのもありそう。キー入力したら「戦後」になっちゃうっていうのも使いづらい。

それに、そのまま置き換えるとなんとなく変な感じがするってのもあるかも。

さっきの「先に言ってくれれば・・・」だって、前に置き換えると「前に言ってくれれば・・・」になるけど、そうなると「(もっと)前に言ってくれれば・・・」とか「(もうちょっと)前に言ってくれれば・・・」って付けたくなるもん。


こういう感覚を持つのは日本語が母語の人くらいかもしれないけれど、使いこなしている外国人もいるからすごい。決まりがあるのか慣れなのか、その言語を使ってるうちに気になってくるのかもしれないけど。

使い方が明確に分けられてるのか、口にしやすいかが大きなウェイトを占めてるのか。どうなんだろう? また別の言葉が気になったら調べてみようかな。