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「学」が付くと雰囲気が変わる

「学」はありがたい

「◯◯語」っていうだけならまだ普通なんだけど、「◯◯語学」ってくると途端に高級になる気がする。


「学」っていう文字にはどんな意味が含まれてるんだろう?

【学(學)】:なりたち…子と、両手(手ぶり・身ぶり)と、家(冖)を合わせて、身ぶり・手ぶりをならう意を表す。意味…まなぶ、ならう、さとる、知る、など。
※旺文社 標準漢和辞典より抜粋

両手の身ぶり・手ぶりのところが文字にはできないけど、學の上の部分にあるところが両手で球を掴むような形を示してるって言ったら少しはわかるかな。へー、習うって意味も含まれてるんだ。


なら、「習」の文字はどうなんだろう?

【習】:なりたち…羽と、自分の動作をしめす白(自の省略形)とを合わせて、ひな鳥がいく度もはねを動かして飛ぶ練習をする意。意味…ならう、まねる、まなぶ、繰り返し練習する、なれる、ならす、ならわし、かさねる、など。
※旺文社 標準漢和辞典より抜粋

「学」と「習」のどちらも会意文字。会意っていうのは「二つ以上の漢字を組み合わせて、それぞれの意味を持ち合わせた一つの漢字にすること」を指すらしいから、「学習」は四つの意味を持ち合わせてるってことになるのかな。


「◯◯学」っていえば、「数学」と「言語学」、「語学」が思い浮かぶんだけど、どれも堅苦しい気がする。

それに、書物に関していえばどれも値段が高いイメージ。しかも、かなり古いものでも結構な値段が付けられてる。もちろん中古だよ?

やっぱりみんな、習うとか学ぶってことは大切なことだと感じてて、だから古くなっても大事にするし、高くて当然でしょ、って思ってるのかもしれない。それにこういった学問って、古くても使える内容だからなおさら安くは取引されない。

分野が同じなら、どの本を読んでも書いてることはほとんど同じだし、新しく出版される本も過去の名著を参考にして、現代風に読みやすくしたようなもののように思う。その証拠に、参考文献に昔の本が挙げられてたりするし。


「◯◯入門」

話はそれるけど、どうしてお堅い雰囲気の本(教科書)って、「◯◯入門」ってのが多いんだろね。そのあとに続く「◯◯初級」とか「◯◯中級」、「◯◯上級」が用意されてないことも多いのに。で、今見てる「◯◯入門」って本の「はじめに」を読んでみると、

最初は細かいことにはこだわらず、(中略)ひととおり終えれば、あなたは早くも「初級」を卒業です。

って書かれてある。入門の本を最後まで読み飛ばすと初級を卒業。ということは中級に取り組める段階になるってことか。

その下には、

改めて一つずつじっくり勉強してみてください。この本は、きちんと体系的に勉強したい人を裏切りません。(中略)「中級」修了の実力の持ち主となっていることでしょう。

とあるので、この一冊で上級に取り組める段階へも進めるってことになる。すごいな。

結果的にこの「◯◯入門」という本には、初めから上級手前までを学ばせてもらえるわけだから素晴らしい。高価でも仕方ないかも(ちなみに表紙には、絵本のような人形の絵が載ってる)。


ま、長く使えることをアピールする商品ってたくさんあるから(「入門から上級まで」とか)、ホントかどうかはわからないけれど、見返すたびに新しい発見のある本って言いたいんだろね。