書いて浮かべるブログ

書きながら考える

のんびりしたい私のアタマノナカ

敏感なのもほどほどに

ときおり近くの建物の給水ポンプ音がする。いつ音がするのかは決まってないけど、一定時間経つと収まるのでそれほど気にはならない。もしそれが、ずーっと鳴っているような音だったらどうだろう。

仕方なく野宿をするときに自販機のそばで眠るくらいならどうってことはないけど、毎日冷蔵庫の横で寝るのは勘弁してほしい。我ながら結構神経質なんだなと思う。人の耳は注意してる音がよく聞こえるらしく、それぞれの音量通り均等に聞こえるわけじゃない。てことは、いつもある音は聞こえてても気にならなくなるってことか。気にしているから余計に気になるってだけなんだろうけれど。

そんなことを考えていたら、昔使ってたイコライザーのことを思い出した。アナログのレバーが付いてるやつで、いじれる周波数も決まってるもの。いろいろ触って遊んでみたけど、部屋自体の音響特性がフラットなわけじゃないし、「これだ!」と思った補正値が見つかったとしても、時間が経って耳が慣れてしまうとどれも同じように感じ始めてしまう。確か、当時遊びに行ってたレコード屋さんの在庫か何かで、知り合いの店員さんから安く譲ってもらったんだったかな。でも、測定器じゃなく耳で調整してたことと、耳が慣れてしまうことでだんだん使わなくなっていった。いまだに音楽を聴くときは音質調整をしないのは、そんなことが関係してるのかもしれないな。

先月くらいの早朝に、キレイな鳥のさえずりで目が覚めたとき、あたりがシーンと静まりかえっていて、キーンって耳鳴りしそうな感じのときがあった。無音なわけではないんだろうけど、普段聞こえる生活音がしない時間帯だからか印象に残る静けさだった。

騒がしいところに良すぎるのも体に良くないが、静かな環境に慣れすぎるのもよくないことなのだろう。たまにいつもより静かな状態を作ることができれば、それで十分なのかもしれない。

そういえば、前に使っていた単品コンポのダブルカセットデッキは、電源プラグを差しただけでかすかにブーンというトランスの音が聞こえてたから、寝る前にはコンセントから外していた。いまでもその手の唸り音のようなものは苦手で、なるべく水槽のポンプ音みたいに年中つけておくもののそばには近づかないようにしている。

誰にでもこれは嫌いってものがあると思う。しかし、嫌いだからといって避けてばかりいると、いつまでたっても気になってしまうばかり。結局のところ、気にならないようにしていくためには、あるのが当然の環境に居続けるのがいいのだろう。逆療法とはなってしまうが、嫌なものをチマチマと取り除いていくよりは手っ取り早い解決法なのではないだろうか。