人って変化から戻ったときのギャップに何かを感じるのかな。
このあいだ車を車検に出して代車を借りた。現行車種で走行距離も少なかったけど、特に感想もなく帰宅。あとは次の日に返し(自分の車を引き取り)に行くのに乗っただけ。
自分の車に乗り換えて走り出した途端に違和感、さっきまで乗ってた代車は最近の車だったんだと感じた。まあ、確かに古い車だけど。走り始めて最初にステアリングを切ったときがまず違う、大きく切らないといけない。あとは路面からの反応も違う、あの代車は乗り心地よかったんだと気づく。
でも、そういうのは乗り換えてすぐのときしか気にならない。だんだん自分の車に感覚が戻ってきて、何にも思わなくなった。
出身地に住んでいない人が地元に帰ったときに感じる感覚、いいこともそうでないこともあるだろう。そんなものも、すぐに何も感じなくなるのが普通だ。モードが変わるような、実際に使ってる脳の部分が違うのかも。頭の中が以前の回路に切り替わって何も思わなくなる感じ。
時間が経っても、いつまでも味わい深く感じられることもある。そういうのはパターンとして頭が慣れっこになりにくいのかもしれない。だから何回接しても新鮮な部分が少しはあるんじゃないかな。
飽きないってことなんだろうか。何回乗っても嫌にならない車、何回聴いても気持ちよく聴ける楽曲、何回読んでも発見がある本…他にもたくさんの飽きないものがあると思う。こういうのは結局、こちら側が変わってるからそう感じるんだろう。
毎日同じことを繰り返して、同じようなことを感じ方、考え方をしながら生活している人ほど身の回りのことに飽きてしまうのでは?
放っておいたって周りの環境は変わる。だから、こっちが変わらなくても新しいものはやってくる。でも、たまに自分を変えていくことができたら、いつまでも目の前のものを新鮮な目で見られるんじゃないかな、とか思った。