好きそうでないもの。
良さそうなものに取り組んでも、感じることはいつもと同じようなこと。
今まであまり良く思えなかった、好きでなかったものに取り組んだり接したりしてみる。すると、やっぱり嫌だって気持ちは浮かんでくるが、そのままその世界に抵抗しないでいると馴染んでくることもある。
いくら好きじゃないものだってそれをいいと思ってる人が作り出してるわけで、どこかに良さがあるはず。でも、こちらにその良さを感じる部分がないから良く感じられないわけだ。
良くは思えないけど、まあいいか。そんなふうに思えるまで時間をかけて付き合う、ただ近くにいる。そしたら、これまで使ってなかった、良さを感じる部分が開発されて育っていくかもしれない。
前は好きじゃなかったけど今は好きとか、どうでもよくなったなってこと、あるでしょ。そんな感じで好みは変わるもの。
全く変わってない!って人もいるかもだけど、それって逆にすごいこと。常に探究心を持って物事に取り組んでるか、とっくの昔に飽きてるけど諦めてしがみついてるか。
よくわからなくて放置してたことを掘り起こしてみるとか。当時は理解できなかった本、買ったものの途中で投げ出したゲーム、言ってもわからないやって黙ってたこと。
なんでもいいから今やってないことに目を向けてみるのもいいんじゃない?
実際、試し読みして買うのやめとこって決めた本なんて、そんなことがよくある。
紙面が地味すぎるとか派手すぎるとか、面白くなさそうとか。そう感じたものに限って、何かのきっかけで手に入れてみると結構いい感じの距離感で長く付き合えたりする。単純に見る目がないってことなんだろうけど。
いい!って思ったものには近づかないほうがいいのかもしれないな。
あと、なんかよくわからなかったっていう映画や本は、また何度か見返すとほんわか良くなってきたりする。そういうののほうがお得だよね。ゆっくりお近づきになっていく感じで。
新しいものって刺激的だけど、親しくなったころにサヨナラするような気がしてもったいないような。親しくなれそうな気が少しでもしたら、もう一度最初から接してみよう。よかったものに飽きるほど触れられるって素晴らしいことじゃん!?
好きでなかったものの中にだって、いいと感じるところがある可能性って少なくないだろうし。
こんなこと今頃うだうだ言ってるなんて、なんだかなあ。頭固いよな…。