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辞典の用例

辞典の用例について。

具体的には書かないけれど、ある出版社の英和辞典、3つのある単語の用例を見てみた。中学生向け、中学高校生向け、高校生向けの3冊で、辞書名に共通の文字が含まれているもの。用例は全く同じと言っていいほどで、挿絵も同じだった。こうなると、進学に合わせて同じ出版社の辞典を使っていく必要はないように思える。

別の出版社の3冊も見てみる。今度は中高、高校、大学生くらいがターゲットと思われるもので、こちらも辞書の名前に共通の文字が含まれていることから、ステップアップを促しているようだ。こちらも用例は似通っているけれど、登場する人物名や出来事などの名詞を微妙に変えている。紙面のレイアウトも雰囲気が違い、注意点やコラムのようなものにも変化があるので、年齢が進むにつれて買い替えていくのも良さそう。

ただ、中学、高校、一般向け辞書の用例が同じなのは良くない事ばかりとは言えないかなあ。読み比べてあまり面白くないのは確かだけれど、段階を追って買い替えて行っても用例が同じだと安心感というか、3冊を通して大きな一冊の辞典を読んだ気分にはなれるかもね。そこがいいところかもしれない。といっても、3冊とも監修者が違ったりすると、なんだかなあって気持ちにはなる。

同じ出版社で、辞書の名前が新しくなったものは元になった辞書の内容が結構使われているようなので、気になる場合は購入前に見ておいた方がいいかな(そもそも、英英辞典から引っ張ってきてる内容も多いんだろうし)。時代というか労力的にも、まっさらな状態から新規で辞書を作るのはなかなか難しいだろうから。

どっちにしても出版社が同じだと用例は似たものになりがちなので、変化を求めたいときは違う出版社のものを追加した方がいいと思う。