近頃あまり感じなくなってたことで、昔はよく感じてたこと。
好きなクルマに乗って、運転して。疲れるまで運転したのに、また何日か経つと乗りたくなる。そんなこと。
昔より本を読むのは好きになったけど、ただ読み散らかしてるだけ。何度も読み返したくなるようなものはほとんどない。
これは本だけじゃなくて、音楽やゲームなんかもおんなじやね。
よくできてる、長年作られてるものって、ほんとに何度も楽しめるものが多いのかな。
歳をとると新しいものを受け入れにくくなるっていうよね。頭が固くなるって見方もあるけれど、それまでに出会ったものの良さを再認識してるのかもしれないじゃないか。
長い時間をかけて作り上げる作り手が、飽きることなく楽しんで作ったものなら、長く楽しめるのかもしれない。
それが、懐が深いというものなのか。
使い捨てのように一回触れただけで、すべてを知ったような気になるのはもったいないようにも思う。
たとえば本を読んで、「あー、面白かった。また最初から読もう」と思えるようなものに出会うってのは幸せなことだと感じた。