ゆっくりより早く、少なくより多く。効率よく種類をこなすのが優れたことなのか。
自分のペースでやるのではなく、周りから取り残されないようについていくのがそんなに得なのか。
そんなように、作られているかのように思える。社会がそういうふうに育てているのか、教育のせいなのか。
生き物は元々そういうものなのか。どうして一人では生きられないのか。
そもそも人は一つの細胞からできていない。ほかの生き物との距離的な境界はあるにしても、周りとの関係の中で生きているわけで。競うことが当たり前なのか。
あえてほかと違う方法を選ぶのは馬鹿なのか。それでは滅びてしまうのか。それとも、破滅に向かってしまうような 気がするだけなのか。
なぜに見た目や地位に弱いのか。それらで優位に立てるのなら、どうして競争を好まない人がいるのか。
なんらかの形で戦わなければ征服される。それなら秀でたことで戦いたい人ばかりでもいいんじゃないか。
こそこそ逃げて生き延びてきた、とにかく運がよかった。そんな人はそれほど多いのか。
要領悪くダラダラと過ごせずに頑張りすぎてしまうのは、よく見られたい、自分の方がうまくやれるってことを示したいからじゃないのか。
結局のところ、争いたかったり穏やかでいたかったり。コロコロと感情は変化する。それに戦うといっても傷つけ合うことはない。ルールを決めて競えばいい。
ずっと平穏でいるのは難しい。ある程度は気持ちの揺れが必要だ。感情がないと生命力が落ちるような気もする。それが人らしさってやつなんだろうな。