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本の研磨、経年劣化

中古本を買ったら、天地と小口がしっかり研磨されていた。

もしかしたら、新品として売られていたときから研磨本だったのかもしれない。どっちかわからないけど、私が買う前に研磨されたのかもしれないし、前の所有者も研磨された状態で読んだのかもしれない。

少しついてた手垢のようなシミは、中性洗剤や消しゴムを使ったらまずまずキレイになった。

小口研磨って、個人的にはあまり気にならない。まあ、カバーがぶかぶかになるほど研磨されてるとちょっと嫌だけどね。

図書館でキレイに焼けてる本を借りたりすることもあるけど、よく保存していてくれた、と思うくらいで嫌な気分は全然しない。逆に、紙面が少し落ち着いた色合いになっていて、読みやすく感じられる。

復刊された本と元の本を比べたとき、元の本のほうが紙質がよくて文字も見やすいことがあった。その本には”昭和59年9月20日 5版発行”って書かれてるから1984年発行、ということは今年で38年目の本なんだ!

ハードカバーだったものをソフトカバーの新装版として復刊した本なんだけど、ハードカバー版がほしくなってしまう。そちらにはカバーはないし、天にシミがあったりするんだけど、紙に文字がしっかり刻まれていて読みやすい。新装版は元の本をデジタルコピーしたもののようで、よく見ると文字が少しガクガクしている。紙質も違っていて、ハードカバーのほうはパラパラとページをめくりやすい。同じ値段で買えるならハードカバー版にしたかった。

でも、復刊してもらえたおかげで所有できるのはほんとにありがたい。元の本が見たければ図書館で借りたらいいわけで。

本って、いくらキレイに保存しておきたいと思っても限界があるもの。図書館でしっかり空調などに気を使って保管していても、どうしても経年劣化はしてしまう。天にシミがついたり、カバーとの隙間にホコリが入って天の部分が汚くなったり。ただ、読めなくなるほど劣化することはあまりないようだ。

ということで、じゃないけど。見た目がよくない本を研磨するのはいいんじゃないかなあ。手間をかけてもらってるわけで。その本の歴史というかなんというか、そう思って納得するのがいいかなと。

新品で研磨されてる場合もあるようだけど、それを避けたかったら実店舗で購入するしかない。本屋さんになくなってほしくないし、ネットばかり使って本を買うのはやめようね。